銀座奥野ビル「Gallery Camellia」ギャラリストの
原田直子さんキュレーションによるグループ展。
5月の初夏の陽気とコーヒーの香りに包まれながら、
穏やかで繊細な作品をご覧ください。
《参加作家》
伊藤邦恵 / 大坪紀久子 / 早川陽子 / 吉田さとし
《企画》
Gallery Camellia 原田直子
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「シェレ―の雲雀」
We look before and after
And pine for what is not:
Our sincerest laughter
With some pain is fraught;
Our sweetest songs are
those that tell of saddest thought.
世間や人間関係の不条理や矛盾を嘆き、
良きところを求め動いても、
どんな場所もさほど変わりはない。
だからこそ、絵が生まれ詩が生まれる。
雲雀の、魂からのさえずりに感嘆して思い出した
イギリスの詩人・Percy Bysshe Shelleyの雲雀の詩。
諳んじると ここでも矛盾を嘆いている。
・…・
夏目漱石「草枕」冒頭で主人公の画工が吐露する心情です。
悲喜も明暗も表裏。感情は、どちらも包括するものに
揺さぶられるものではないでしょうか。
3月のとある日、モンキーカフェまで歩きながら「草枕」と、
4人の作家が浮かびました。
暮らしの交々と対峙しながらも優しく柔らかな表現をする作家たちです。
風薫るこの頃、代官山へいらしてください。
珈琲の香りにつつまれる朝、木漏れ日降りそそぐ午後、
ときに、雨の雫を喜ぶ植物とともに、
この場所と作品を味わっていただけたなら幸いです。
(Text ; Gallery Camellia原田直子)
<artist>
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伊藤邦恵
心の焦点が目の前の風景に合う時、空気を絵の具に置き換えて作品を描いています。空気の層は画面をおぼろげにさせてゆき、反して、頭の中は静かにクリアになっていきます。
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大坪紀久子
もしも心に蝋燭があるのなら、私の絵を見てほわっと炎を灯しあたたかくなって欲しい。simple、surprise、smileを信念にシンプルで驚きがあり見た人が笑顔になれる作品を日々目指しています |
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早川陽子
ガラスにデッサンをすると、絵そっくりの影ができます。細く消え入りそうな線にさえも淡い影が生じるのです。私の絵を止まり木にして、光が羽を休めている、そんな空想をしながら描いています。 |
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吉田 さとし
ドローイングを軸に、キャンバス作品、水彩、刺繍、粘土などで記憶と風景が交差するように描く。過去の画家の絵画を用い、移り行く景色を複数の水彩で表現するシリーズとして、今回はマチスとボナールに焦点を当てる。 |
<作家在廊予定>
10日(土) 原田、伊藤、大坪、早川
11日(日) 伊藤
12日(月) 原田、早川
13日(火) 原田
14日(水) 大坪、早川
15日(木) 吉田
16日(金) 伊藤
17日(土) 伊藤、早川
18日(日) 原田、伊藤、吉田
19日(月) 原田(15時~)、伊藤、早川
20日(火) 原田、伊藤(15時~)
21日(水) 吉田
22日(木) 大坪
23日(金) 原田、伊藤
24日(土) 伊藤、吉田
25日(日) 伊藤、早川、吉田
26日(月)伊藤、大坪、早川、吉田
※予定は変更になる場合もございます。
詳しくは作家SNSでご確認ください。
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